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2017年7月

2017年7月19日 (水)

神経症の認知行動療法の大きな練習計画 23

「神経症の認知行動療法の大きな練習計画」を述べます。

なおボランティア活動で、無料のメールカウンセリングをカウンセラーの中島が行っています。ご希望の方は、下のメールアドレスをクリックしてください。リンクします。
⇒  believer-will@true.ocn.ne.jp

認知行動療法を実行するには、練習計画が必要です。
それはその人に応じた個人の練習計画と、それを裏付ける大きな練習計画です。

その大きな練習計画は、二本の柱からなります。
それはエキスポージャーと反応妨害です。言い換えると「神経症に直面して、逃げないこと」と言えます。

エキスポージャーは、神経症の症状に直面することです。
反応妨害は、逃げないことです。

この二つの方法により、あなたは神経症を自分で解決できます。
神経症の症状を、自分自身でコントロールできるようになります。

即ちこの方法で、いままでの悪い習慣を良い習慣に修正します。
このように、認知行動療法は再教育の要素を強く持っています。
認知行動療法は治療ではなく、教育といえます。

現実に、認知行動療法の説明に多くの時間を割くことも多いです。
それにより、相談者の人が納得して認知行動療法を実施するのです。

先ず知識と、動機づけを与えます。
次に認知行動療法の成功のコツを述べます。

これは単純です。先ず、強迫行為は自分で克服できます。
「強迫行為に直面して逃げない」これだけのことで、良いのです。

そのために、あなたは「強迫行為に直面して逃げない」と決意してください。
しかし、それだけでは実行できない人も多いです。

その人のためには、そのための補助が必要です。
その補助は、あなたを本当に理解してくれる協力者です。たとえばガスの栓を必要以上に確認する人は、協力者がいるだけでかなり気持ちはおちついてきます。その結果、確認行為も減ります。

ただし、協力者とのあいだに取り決めは必要です。その取り決めは、五つあります。

先ず第一に、自己治療の目標に素直に話し合うことです。
協力者はそれを知らなくては、協力できません。

たとえばガスの栓を、必要以上に確認する人はそれを話し合ってください。
そこから、強迫行為に対する反応妨害はスタートします。

第二の取り決めは、「部分的な成功を大切にする」ということです。
このことも、とても大切です。これは、部分的な小さな成功を教えてあげることです。
教えなければ気付かないことを、指摘することです。そして励ますことです。

これは、部分的な小さな成功を教えてあげることです。
ある縁起恐怖症の女性は、家族の指摘により「縁起は悪いことはない」という事実を受け入れました。

第三の取り決めは、「疑問はあきらかにする」です。
それは、自分の疑問点は協力者に教えてもらうことです。

たとえば不潔恐怖症の人は、掃除をどの程度したらよいか分からなくなってしまいます。
その場合は、協力者に教えてもらうことです。

鍵の確認に対する、強迫行為ではその程度が分からなくなります。
即ち、何回確認すれば普通かが分からなくなります。協力者は、それを教えてください。

第四の取り決めは協力者に「安心させてもらわないこと」です。
たとえばガスの栓を確認しなければいられない確認恐怖の人でも、協力者に確認してもらうことはNOです。

また、ガスの栓の安全性を問うことも同様にNOです。
これは大切です。それを、最初に取り決めてください。
ガスの栓を確認してもらいたくなったら、それを思い出してください。

第五の取り決めは「協力者とはあらそわない」です。
協力者は、強迫行為をストップさせたりします。あなたにとってそれは、不満があるかもしれません。

しかし、それは強迫行為をストップさせるためには必要です。
したがって、「協力者とはあらそわない」でください。

協力者は、収集強迫の人のものを捨てます。
しかしそれは、収集強迫の解決には必要です。
したがって、「協力者とはあらそわない」でください。

同様に協力者は縁起恐怖症の人の、強迫行為もストップします。
それが協力者の役割です。

協力者の行う役割は、スムーズに行われる必要があります。
よって、「協力者とはあらそわない」でください。

次の第六の取り決めは、「不安への対処」です。

エキスポージャーと反応妨害を実行すると、不安感は強まります。
それは自己治療が、前へ進んでいる証です。

しかしこの強い不安感には、協力者との間に取り決めは必要です。
それが、「不安への対処」です。

先ず最初に述べるべきことは、エキスポージャーと反応妨害によって生じた不安感はそれほど強くありません。このことは大切です。

次に、大切なことはその不安感は自分自身がこれから状況に適応すれば、気にならなくなるということです。それまでの我慢です。

なおその不安に対しては、リラックス法を行えばよいのです。そうすれば、不安は減少します。そのリラックス法のマスターも、認知行動療法の大きな練習計画には含まれます。

認知行動療法の練習中の強い不安感に、自分自身でも対応できなくても安心してください。練習を続ければ、自然に解決します。

次にモデルによりさらに述べます。この女性は、家の中の家具に触れられません。
それは家具が、汚染されていると考えるからです。またこの女性には、パニック発作もありました。それは特に家具に触れようとすると、激しくなりました。

そして認知行動療法の練習中に、家具に触れて息苦しくなりました。
身体は震えました。この女性は、パニックになると思い込みました。
ここからの、協力者の役割は大切です。

協力者は、パニックにならないことを告げることは大切です。
また本人も、パニックには決してならないことを自覚するのです。
それにより、パニックは克服されました。

次は、「認知行動療法のキーワード」を述べます。「認知行動療法のキーワード」とは、認知行動療法の練習中に自分自身に対して言い聞かせる言葉です。

たとえば外出時の鍵の確認強迫の人であれば、「鍵はOK!」という言葉がキーワードになります。その言葉を手帳に書いておきます。

さらに、このブログの印刷した物も必要です。
その印刷物により練習ミスがあるか、常に確認してください。

次は、プラスの強化について述べます。
これは練習計画が実行できたら、「自分のしたいことができる」というものです。
ある女性は、洋服を買うことでした。ある子供は、ゲームをすることでした。

これは大切です。
神経症の認知行動療法では、自己強化と言われます。

次は、長期目標について述べます。正確には、達成目標です。

簡単に言えば、神経症の認知行動療法により改善したら何をしてみたいかということです。それを、はっきりとさせておくことは大切です。神経症の認知行動療法はとてもたいへんな練習です。それを行って行くには、目標が大切です。

次に、「強迫観念のとおり道」を述べます。
強迫観念は、こころの中をすどおりさせることこそが大切です。そうできれば、強迫観念は自然消滅します。

結局、強迫観念は「強迫観念のとおり道」を通せば、良いのです。神経症の強迫観念は、こころの中をすどおりさせることこそが大切ですそうすれば、強迫観念は本当は何でもないものであることに気付きます。

さらに強迫観念そのものの意味にも、動じなくなります。たとえば、電車の中で痴漢に間違えられると心配すること自体は、悪くないことに気付きます。これは大切です。

次は、練習効果の確認を述べます。これは神経症の認知行動療法自体が、正しく行われているかの確認です。

縁起恐怖症の人でお祈りを禁じられているのに、かくれてお祈りをする人もいます。
それにより、縁起を良くしたいのです。

練習の確認が特に必要なのは、確認恐怖の人です。確認恐怖の人は、鍵の確認を制限されます。そのために、記憶をたどって安心しようとします。
しかし、これもしてはいけません。

認知行動療法は、エキスポージャーと反応妨害を正しく行うことこそが大切です。
それぞれ20時間以上、行う必要はあります。

次に反応妨害についてさらに述べます。先ず反応妨害は、小さく行ってください。
最初は強迫行為に3分間ぐらい、抵抗してください。

それが終わったら、その練習をしていた場所をすぐ離れてください。
もし良かったら、散歩をしてください。

自分はその場を離れられるということを、学習するのです。
それは大切です。

やがてそれを5~10分間へ、延長すれば良いのです。
そうすれば、強迫行為は終息してきます。

反応妨害は、練習のタイミングも大切です。
たとえば確認行為の人は、外出の前に練習すれば効果的です。
外出の前に、確認をストップする練習をしてください。

そうすれば、外出に鍵を掛けることもスムーズになります。
練習の効果の確認にも、なります。

次は、認知行動療法のための機器の利用を述べます。
認知行動療法には、ビデオとテープレコーダーを利用します。
即ち、画面と音を機器により利用します。

それは神経症の人の不安の、非合理性を学習するためです。
ただし、ビデオとテープレコーダーでは利用目的は多少異なります。
だがビデオとテープレコーダーを利用して、その不安に直面することは同じです。

神経症の人の不安は、現実に起きる可能性の低い不安です。
ガスの火の消し忘れにより火事になり、家族がみな死ぬことはまずありません。
また4の数を思い出すと、自分や家族が死ぬこともまずありません。
それゆえにビデオとテープレコーダーを利用して、その可能性の低い不安に直面するのです。それにより、不安から抜け出せます。

認知行動療法では、ビデオを利用して不安に直面するのです。
たとえば交通事故を起こすかもしれないという強迫観念の人は、
交通事故のシーンのビデオを、繰り返し見るのです。
それにより、不安から抜け出せます。

犯罪を犯すかもしれないという人は、犯罪のビデオを繰り返し見ます。
それにより、強迫観念を解決します。

その心配をビデオにより、こころの中で飽和状態にさせます。
心配の食べ過ぎにより、心配を食べられなくなるのです。
その結果、強迫観念はなくなります。

次は、録音による方法を述べます。
特殊性の高い不安、これは神経症の人個人に関係する不安です。
その場合は、神経症の認知行動療法では録音による方法を用います。

ある女性は幼稚園の子供がいます。
その子供が、食中毒になるかもしれないと心配しました。
その解決に、神経症の認知行動療法の録音法を行いました。

それは先ず、紙に最悪の物語を書くのです。

たとえば、
「自分の子供は~~~で、~~~になって死んでしまった」という、最悪のストーリーを
書くのです。

その内容は悪ければ、悪いほど効果はあります。このことがポイントです。
それを録音します。その録音を一日に10~15分間、2回ぐらい聞くのです。
これが、録音法のやりかたです。

その録音を聞くことは、最初は困難です。
しかしやがて、その内容に圧倒されなくなります。
客観化されます。

最終的に客観化された時には、強迫観念から解放されています。
それは、その録音にあるような行為をするのは自分自身ではない誰かだと、思えるようになるからです。

次はモデルにより述べます。
ある男性は猫をだいていると、地面にたたきつけたくなります。
そこで、録音法を行いました。先ず、紙に最悪のストーリーを書きました。

【猫をだいていて、地面にたたきつけたくなり、人がとめてもそれをしてしまった。
猫は~~~になって死んでしまった。自分は動物愛護法により罰せられた。】

このように書きました。それを録音し、一日に30~45分聞きました。

最初は録音を聞くことは、苦しかったのです。
やがてその苦しみは、消えました。
苦しんでいるのは自分ではないと、ふと思えるようになりました。

神経症の認知行動療法では強迫観念には、次の方法も行います。

自分の心配を考え続ける、心配タイム法です。
心配なことを一日に2回、1回につき10~15分ぐらいの間、その気になることを考え続けるのです。ひたすら考えてください。

そうするとコップに水がいっぱいになれば、もう水は入らなくなるのと同様に、
もう心配なことは、気にならなくなります。

次は、子供に対する認知行動療法を述べます。

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