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2017年12月

2017年12月 5日 (火)

症状に応じた認知行動療法の練習方法 :神経症の確認行為の人 26

「症状に応じた認知行動療法の練習方法として神経症の確認行為」を述べます。

なおボランティア活動で、無料のメールカウンセリングをカウンセラーの中島が行っています。ご希望の方は、下のメールアドレスをクリックしてください。リンクします。
⇒  believer-will@true.ocn.ne.jp

神経症の確認行為の認知行動療法を述べます。

先ず最初にあなたは、自分の確認行為を知ることからスタートします。
協力者に、次のことを尋ねてください。

あなたの確認の回数は、普通の人と同じですか?
あなたの確認の内容は、普通の人と同じですか?

これが、神経症の確認行為の認知行動療法のスタートです。

先ず協力者に、次のことを尋ねてください。
あなたの確認の回数は、普通の人と同じですか?
→あなたは必要以上に、鍵の確認をしていませんか。

あなたの確認の内容は、普通の人と同じですか?
→車を運転していて人を轢いていないのに、轢いたかもしれないと心配してニュースを何回も確認したりしませんか。

これを参考に、長期の目標を作成します。

先ず最初にしなければいけないのは、これは「しなくて良いこと」だという自覚です。
この自覚から、認知行動療法はスタートします。それを協力者の人も、同様に自覚してください。

その悪循環を協力者とともに自覚して、正しい行動を学習していきます。
その確認行為に対する認知行動療法による、再学習のポイントは二つあります。

それはエキスポージャーとしてのポイントと、反応妨害としてのポイントとです。
今日は、前者のエキスポージャーとしてのポイントを述べます。

エキスポージャーとしてのポイントは、恐れている状況に直面することです。
確認行為の人のケースでは「鍵の確認は1回しかしない」ことにより、恐れている状況に直面します。

次の反応妨害としてのポイントは、自分のしたことを確認したいという衝動に抵抗することです。それは、たとえば鍵の確認を一回しかしないというエキスポージャーにより恐れている状況に直面したら、もう確認したいという衝動に抵抗するのです。
これが反応妨害です。

モデルで述べます。

ある人は書店で本を手に取ると、その本を少し破ってしまうのではないかと心配です。
もし本を破ってしまったら、その本の代金を請求されると考えたからです。
そこで、本屋にはいけません。

この人のエキスポージャーとしてのポイントは、「書店に行き本を手に取る」ことにより不安に直面することです。反応妨害としてのポイントは、「本を破ったか確認すること」を妨げることです。

この人に必要なことは「書店に行き本を手に取る」ことにより不安に直面することと、「本を破ったか自分で確認すること」を妨げることです。

協力者はこの人と一緒に書店に行き本を手に取り、本を破ってしまったか確認することなくすませました。

次は、ある主婦の人です。
この女性は台所で食事をつくっていると醤油や味噌を、料理の材料に入れるときにとても困ります。

それはいまつくっている料理に醤油や味噌と間違えて、台所の洗剤を入れてしまうか心配だからです。そのために料理にとても時間がかかります。

そのために認知行動療法を、行いました。
協力者はこの人が料理を作るときに、一緒にキッチンにいます。
そしてできるだけ、醤油や味噌の確認を一回にします。
確認したくなっても、それを妨害します。

協力者は、このように協力することが多いのです。今までは協力者は、エキスポージャーと反応妨害にともに参加しましたが、このように協力することが多いのです。

しかし場合によっては、協力者は異なる協力も必要です。
それは誰かと、ともにいるとその安心感により、症状の出ない人です。その場合、協力者は異なる協力のしかたも必要です。

ある人は外出時に、鍵を掛けたか気になり何度も鍵を確認します。しかしそばに家族がいると安心感が出て、確認しません。このケースでは、認知行動療法を本格的にスタートしたら、家族はそばにいないべきです。一人で鍵の確認に、直面するべきです。

そしてあとで鍵を掛けたか心配になったら、家族はストップさせてください。
このように練習を、少し変更します。

さらにこの人に対して、もう少し工夫しても良いかもしれません。

たとえば一人で鍵を掛けたあとで、家族はその人と喫茶店でお茶を飲みます。
そうすれば、鍵の確認に家へ戻れません。
このように練習を、少し工夫することも大切です。

ある獣医の人は、薬を袋に入れるときにその数を間違えたかもしれないと心配しました。
そのために、必要以上に確認しました。

その改善のために袋に薬を入れたらすぐに、看護師さんに薬を渡しました。
そして犬猫病院のそばの公園を、少し掃除しました。
それがその人の考えた、確認行為の反応妨害です。

家を出て電車に乗ってから、ストーブの火を消したか心配する人がいます。
その人は、その心配をこころの中でただ通り過ぎさせてください。

けっして家へ帰り、火を確認しないでください。
そうすれば、1~2時間でその心配は弱まり消えます。

ある人は電車に乗っていると、携帯電話が気になります。それは携帯電話がマナーモードになっているか、心配だからです。

特に携帯電話に対する注意の、車内放送がながれると心配です。そのために、携帯電話を何度も確認します。

この人は二つの方法を、確認行為に用いました。
初めは電車の中で携帯電話を確認しなかったときは、自分にご褒美として何か買いものをしました。しかし、うまくいきませんでした。そこで逆の方法を、行いました。

それは携帯電話を確認すると、駅についてから自分の家でとっているのと同じ新聞を買うのです。その新聞は「神経症の確認行為をストップ」させるための罰に、なりました。その結果、その人は改善していきました。

確認行為の解決方法として、さらにメモ法をお知らせします。
メモ法は、自分の手帳にメモしておく方法です。

たとえばガスの栓を閉めたか、気になる人は次のようにメモしてください。
「ガスの栓を閉めたか心配する人は、最もミスをしない人だ!」このメモを利用します。

このメモを常に持っていてください。
そしてそのガスの栓の心配が出てきたら、メモを見てください。
もし良かったら、その文を暗記してください。その方が効果的です。

その言葉をノイローゼの確認行為の認知行動療法の中で、思い出すのです。
さらに、現実の生活の中でガスの栓が気になったら思い出すのです。
それはとても効果的です。

次に、確認行為の認知行動療法の練習目標について述べます。

最終的な練習目標は当然、確認行為を解決することです。先ず最初にそこに至るために、小さな練習目標を設定します。

その小さな練習目標からステップを踏んで、最終目標に到達します。小さな練習目標は、確認行為そのものの持つ強迫性と不安感により決めます。

小さな練習目標は、確認の回数を徐々に減らします。
たとえばガスの栓を確認する確認行為の人は、確認回数をを徐々に減らしていきます。

または、時間を延長します。
同様にガスの栓の確認行為の場合は1回確認したら、次の確認まで5分間待つと言うように時間を5分ずつ延長します。この延長時間が1~2時間までになれば、確認行為は解決しています。したがって、順調に進めば一月ぐらいで確認行為は解決します。

次は練習のときの協力者の、協力方法について述べます。協力者は確認行為そのものに対しては、協力してはいけません。

たとえばガスの栓が気になる人に「ガスの栓はOK?」と問われたら、何も答えてはいけません。それよりも、その不安に耐えるようにアドバイスしてください。そうすれば、不安に耐えられるようになります。

そうやって究極的には、確認行為を自己コントロールのもとに置いてしまうのです。
それこそが、確認行為の解決です。

次に、「繰り返し強迫」と「数かぞえ強迫」を述べます。

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