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2019年10月10日 (木)

縁起恐怖を解決するための具体的な方法

強迫性障害解決の具体的な方法をモデルにより述べます。

なおボランティア活動で、無料のメールカウンセリングをカウンセラーの中島が行っています。ご希望の方は、下のメールアドレスをクリックしてください。リンクします。
⇒  believer-will@true.ocn.ne.jp

強迫性障害の中の、縁起恐怖の解決方法を述べます。

縁起恐怖とは、必要以上に縁起をかつぐ人です。誰でも、4は不吉な印象を持ちます。たとえば観光バスには、4号車はありません。しかし縁起恐怖の人は、それにより自分自身の生活そのものが拘束されています。身動きができません。ある縁起恐怖の人は、4に不吉な印象を持ち4時には家から出られません。その結果、自分自身の生活そのものが拘束されてしまいました。4時4分前も、怖くなったりします。4時から4時間後の、8時も怖くなります。これが進んでいくと、24時間すべてが怖くなります。

このような縁起恐怖の人にも、認知行動療法は有効です。その原理は、極めて単純です。その原理は、たとえ4時44分になっても、自分のすべきことをするということです。それ以前は、4時前になると不安になって何もできませんでした。それに負けないで、前に進みました。しかし一直線には、解決しません。やはりその人にはその人なりの、困難はありました。この人の、縁起恐怖を解決するための困難は時計でした。この人は駅や、広場の大きな時計を見ると自分自身でどうしようもできない恐怖に襲われました。大きな時計は、本人にとって迫真に迫るものがありました。

そこでこの人は、先ず近くの公園まで出かけました。公園には、大きな時計があったのです。先ず、その公園の中を散歩しました。散歩中に、その時計の下を通ります。その時にとても大きな、不安に襲われます。だが何ごともピンチは、チャンスです。その大きな時計を、縁起恐怖を解決するために利用しました。最初のうちは、その時計を避けがちでした。しかし避けることは、解決を引きのばします。避けないで、その時計の下を通ることこそが大切です。そこでこの人は、家族の協力のもとにこの困難を乗り越えようとしました。家族と、その公園を散歩しようとしたのです。

初めは一緒に公園を散歩していると、時計が見えそうになると不安から逃げ出そうとしました。しかし、家族といることにより回避されました。最初はなかば強制的に、家族は時計の下をともに歩きました。その結果、不安に慣れてきました。不安は慣れれば、自然に弱まります。神経症の解決は、「不安は慣れれば自然に弱まる」という原則によります。この原則を、相談者の人それぞれに応用するのです。

次は自分だけで、その時計の下を歩くことが大切です。しかし、どうしても自分だけでは心配でした。そこでまた、カウンセラーと話し合いました。そうやりながら、自分の考えに気付かせるのです。「気付きなさい」と言っても、気付く人はまれです。その話し合いの結果、家の犬と散歩することにしました。犬とならば、安心できると考えたのです。家族はその人が、不安になればはげましてくれます。また逃げ出そうとしたら、それをストップしてくれます。しかし、犬にはそれはありません。逆に本人の意思に反して、どこにでも行ってしまうこともあります。縁起恐怖の解決には、それも大切です。それは縁起恐怖の人は、自分自身の意に反することが起きることを恐れているからです。その意に反することを起こしてくれるのが、この人にとっては犬でした。犬にはもう一つ大切な役割があります。それは犬は、気持ちをやわらげてくれることです。それにより、不安をそれほど意識しません。

なお「不安は立ち向かって解決するものだ」という、考え方もあります。逆に、「不安は立ち向かわなければ自然に消えている」という、考え方もあります。犬は気持ちを、やわらげてくれます。それゆえに「不安は立ち向かって解決するものだ」という考え方よりも、「不安は立ち向かわなければ自然に消えている」という、考え方に軸足を移した解決が進むことは多いのです。この人は犬の散歩をしようとしたときに、時間が気にかかりました。4時ぐらいだったら、どうしようと思ったのです。とても気になりました。神経症の不安は、心配すれば心配するほど強まります。その結果、いたたまれなくなりました。しかし犬は、散歩に向けて歩き出しました。よって、その人も歩き出しました。もうこうなったら、覚悟を決めるしかありません。

神経症の人は、決心がつかないのです。この場合、犬が決心をつけてくれたのです。そしてこれは、とても良い結果になりました。犬はその人を、時計の下まで導きました。もうそうなったら、4は縁起が悪いとは言っていられません。恐怖突入です。これは森田療法にも、通じるものです。やがて犬はその人を、時計の下まで導きました。これは恐怖突入です。森田療法でも、恐怖突入は行います。ただし森田療法の恐怖突入は何の準備もなしに、恐怖に突入します。その時に「こだわり」は、消えているのです。

森田療法の恐怖突入は何の準備もなしに、恐怖に突入します。それに対して認知行動療法では、恐怖に対する理解に基づいて恐怖に突入します。この場合は、「恐怖や不安は慣れれば自然に消える」というこころの法則です。その理解のうえで恐怖突入するのですから、森田療法の恐怖突入のように何の準備もなしにやみくもに恐怖に突入することとは恐怖突入の持つ意味が異なります。なお現在の日本では、森田療法のやみくもな恐怖突入はうまくいかないことが多いのです。この人は認知行動療法による、「恐怖や不安は慣れれば自然に消える」、という恐怖に対する理解に基づいて恐怖に突入しました。その理解のうえでの恐怖突入ですから、この人も「恐怖や不安は慣れれば自然に消える」を実体験することになりました。法則と実体験が表裏一体の関係で、進んでいったのです。このように認知行動療法は、理解を基礎にした方法により組み立てられています。よって現在の日本人にとって、すんなりと受け入れやすいのです。この人は認知行動療法の理解と実体験が表裏一体となった行動により、時計の下まで進んでいったのです。ただしこの人も、さすがにたじろぎました。しかし、もう受け入れるしかありません。このような体験を通して、この人は自分自身に対するこだわりも減っていきました。犬はその人の、みかただったのです。

多くの神経症と同様、縁起恐怖もこだわりによりおきます。その解決は、こだわりの解除です。最もそのこだわりの大きなこころの問題は、強迫的な完璧主義です。

次からこれを踏まえて、強迫的な完璧主義についてモデルにより述べます。

 

 

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