心と体

2017年11月 9日 (木)

症状に応じた認知行動療法の練習方法 :不潔恐怖症とその洗浄強迫行為の人 25

「症状に応じた認知行動療法の練習方法」を述べます。

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いままでは認知行動療法の、主な方法を述べました。
これからはそれぞれの症状に応じた方法を、具体的に述べます。

それぞれの方法は、症状別になっています。
ご自分の症状に応じた方法を、参考にしてください。

不潔恐怖症とその洗浄強迫行為の神経症の認知行動療法

先ず、「不潔恐怖症とその洗浄強迫行為の人」は、不潔感に対する判断ができなくなってしまっていることが多いのです。

普通、テーブルはせいぜい十回ぐらい拭けばきれいになります。
しかし、何十回拭いても気がすみません。これが特徴です。

そこで誰かに、テーブルを拭く普通の回数を教えてもらってください。
その普通の回数を、自己治療のための目標にします。

さらに次のことも、取り決めます。

「毒物に触れたり、汚れがみつかったら洗うのはOK」
「食事の前、トイレのあとで手を洗うのはOK」

この取り決めは、必ず守ります。

なおこの取り決めをトイレや洗面所のよく見える場所に、紙に書いて貼ってください。
さらに、外出時には手帳に書いておくと効果的です。それを外出先で見てください。

過剰な入浴時間に関しては、普通の入浴時間を浴室ののよく見える場所に紙に書いて貼ってください。なお神経症になる前の入浴時間が、普通の入浴時間です。

これから「不潔恐怖症とその洗浄強迫行為の神経症の認知行動療法のエキスポージャー」を述べます。

不潔恐怖症の人のエキスポージャーは必要以上に不潔感を感じるものに、触れるのです。たとえば、タオルが汚染されているかもしれないと心配する人は、それに触れます。

ただし協力者はモデルになってください。先ず、協力者が触れてください。これが大切です。

次にさらに述べます。

2017年10月14日 (土)

子供の神経症に対する認知行動療法 24

子供の神経症に対する認知行動療法を述べます。

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子供に対する認知行動療法の練習も、成人に対する認知行動療法の練習と基本的には同じです。ただし、子供に対する認知行動療法では親の協力が必要です。この点が、異なります。

親の協力のポイントは、二つあります。
一つは、「子供をどのように認知行動療法へ参加させるか?」
もう一つは認知行動療法において、「子供をどのように励ますか?」

具体的には先ず第一に親のすることは、子供と一緒に練習スケジュールを作成することです。このときの注意点は、あくまでも練習スケジュールの作成の主体は子供にあるということです。この二つがポイントです。

次は、子供が練習に成功したときのご褒美です。
これは、子供が認知行動療法の練習を進めるための励みになるものです。

多くの場合、認知行動療法ではご褒美はポイントです。
それは買い物の、ポイント制に似ています。ただし、多少異なります。
具体的には、週末にポイントが一定以上たまったらご褒美をあげてください。
その内容には、工夫が必要です。

その内容は多くの場合、「日曜日にどこか好きな所へ行く、何か好きなことをする」というものです。モデルにより述べます。

ある女子中学生は、神経症のため学校へ行くことができません。
それは学校へ行く前に、手を洗わないといられないからです。
その苦しさゆえに寝こんでしまいます。

よって神経症に対する認知行動療法を、行いました。
子供が手を洗わなかったときに、ご褒美を出しました。

それはポイントです。
一回、手を洗わなければ1ポイントです。
同様に二回、手を洗わなければ2ポイントです。

そのポイントがたまると、好きなテレビが見れます。
それはやがて、大きなものに変わりました。
最後はその女子中学生はテレビで放送していた歌手の、コンサートに行きました。
そうして不潔恐怖症を克服しました。

子供の神経症に対する認知行動療法の練習は子供が主体的に練習に取り組むことこそが大切です。そのために、カウンセラーは子供に対して認知行動療法をていねいに説明します。

日本では子供に対して、強制的に勉強をさせるような方法をとりがちです。
しかし、認知行動療法では行いません。
これをおこたると、認知行動療法はうまく進みません。強制的に練習させても、けっして成功しません!

子供であっても認知行動療法の意味と、その効果を説明してください。
練習の進め方も、ていねいに説明してください。そこから練習をスタートします。

たとえば学校のそばで救急車のサイレンが鳴っても、必ずしも学校で何かあったわけではないように、強迫観念も必ずしも心配すべきものではないことを子供に伝えてください。
それも認知行動療法スタートの、きっかけになります。

さらに子供の神経症に対する認知行動療法では意味と効果を説明し、そのうえで動機付けも大切です。子供には、動機付けにも工夫は必要です。

たとえば認知行動療法は、ドラエモンのポケットのようなノイローゼを解決する不思議な力があると、教えます。

しかしその認知行動療法も、真っ直ぐには進みません。
やはり、途中で子供なりの攻撃性は発生します。
その場合は、「タイムアウト」という方法を用います。

その「タイムアウト」とは、その場を離れるという事です。
認知行動療法の練習中に、子供なりの攻撃性を向けられたら「タイムアウト」してください。そうすれば、子供は子供なりに攻撃性を静めることを学習します。

子供の神経症に対する認知行動療法も、真っ直ぐには進みません。やはり、途中で子供なりの攻撃性は発生します。

その理由は、子供の神経症に対して親の理解がたりない場合に多いのです。
多くの場合は、親は自分自身の思い込みで子供を理解したつもりになっています。

このずれこそが、大きな壁になります。
子供の目をとおして、見ることこそが最も大切です。

多くの場合、子供は自分の強迫観念や強迫行為を人に知られないようにします。
その結果、親は子供の奇異な行為のみが印象に残ります。
そのために子供を理解するよりも、責めることが多くなるのです。

ある小学生は家から出られません。
それは外出すると、自分のゲームから火が出て火事になると思うからです。
そのために、学校も遅刻しがちです。

しかし、親は遅刻という事実を責めるのみでした。
このようなことは、多いのです。このように、子供の神経症は生活全般に悪影響を与えます。その結果、その混乱はとても大きなものになってしまうのです。

次は、「症状に応じた認知行動療法の練習方法」を述べます。

2017年7月19日 (水)

神経症の認知行動療法の大きな練習計画 23

「神経症の認知行動療法の大きな練習計画」を述べます。

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認知行動療法を実行するには、練習計画が必要です。
それはその人に応じた個人の練習計画と、それを裏付ける大きな練習計画です。

その大きな練習計画は、二本の柱からなります。
それはエキスポージャーと反応妨害です。言い換えると「神経症に直面して、逃げないこと」と言えます。

エキスポージャーは、神経症の症状に直面することです。
反応妨害は、逃げないことです。

この二つの方法により、あなたは神経症を自分で解決できます。
神経症の症状を、自分自身でコントロールできるようになります。

即ちこの方法で、いままでの悪い習慣を良い習慣に修正します。
このように、認知行動療法は再教育の要素を強く持っています。
認知行動療法は治療ではなく、教育といえます。

現実に、認知行動療法の説明に多くの時間を割くことも多いです。
それにより、相談者の人が納得して認知行動療法を実施するのです。

先ず知識と、動機づけを与えます。
次に認知行動療法の成功のコツを述べます。

これは単純です。先ず、強迫行為は自分で克服できます。
「強迫行為に直面して逃げない」これだけのことで、良いのです。

そのために、あなたは「強迫行為に直面して逃げない」と決意してください。
しかし、それだけでは実行できない人も多いです。

その人のためには、そのための補助が必要です。
その補助は、あなたを本当に理解してくれる協力者です。たとえばガスの栓を必要以上に確認する人は、協力者がいるだけでかなり気持ちはおちついてきます。その結果、確認行為も減ります。

ただし、協力者とのあいだに取り決めは必要です。その取り決めは、五つあります。

先ず第一に、自己治療の目標に素直に話し合うことです。
協力者はそれを知らなくては、協力できません。

たとえばガスの栓を、必要以上に確認する人はそれを話し合ってください。
そこから、強迫行為に対する反応妨害はスタートします。

第二の取り決めは、「部分的な成功を大切にする」ということです。
このことも、とても大切です。これは、部分的な小さな成功を教えてあげることです。
教えなければ気付かないことを、指摘することです。そして励ますことです。

これは、部分的な小さな成功を教えてあげることです。
ある縁起恐怖症の女性は、家族の指摘により「縁起は悪いことはない」という事実を受け入れました。

第三の取り決めは、「疑問はあきらかにする」です。
それは、自分の疑問点は協力者に教えてもらうことです。

たとえば不潔恐怖症の人は、掃除をどの程度したらよいか分からなくなってしまいます。
その場合は、協力者に教えてもらうことです。

鍵の確認に対する、強迫行為ではその程度が分からなくなります。
即ち、何回確認すれば普通かが分からなくなります。協力者は、それを教えてください。

第四の取り決めは協力者に「安心させてもらわないこと」です。
たとえばガスの栓を確認しなければいられない確認恐怖の人でも、協力者に確認してもらうことはNOです。

また、ガスの栓の安全性を問うことも同様にNOです。
これは大切です。それを、最初に取り決めてください。
ガスの栓を確認してもらいたくなったら、それを思い出してください。

第五の取り決めは「協力者とはあらそわない」です。
協力者は、強迫行為をストップさせたりします。あなたにとってそれは、不満があるかもしれません。

しかし、それは強迫行為をストップさせるためには必要です。
したがって、「協力者とはあらそわない」でください。

協力者は、収集強迫の人のものを捨てます。
しかしそれは、収集強迫の解決には必要です。
したがって、「協力者とはあらそわない」でください。

同様に協力者は縁起恐怖症の人の、強迫行為もストップします。
それが協力者の役割です。

協力者の行う役割は、スムーズに行われる必要があります。
よって、「協力者とはあらそわない」でください。

次の第六の取り決めは、「不安への対処」です。

エキスポージャーと反応妨害を実行すると、不安感は強まります。
それは自己治療が、前へ進んでいる証です。

しかしこの強い不安感には、協力者との間に取り決めは必要です。
それが、「不安への対処」です。

先ず最初に述べるべきことは、エキスポージャーと反応妨害によって生じた不安感はそれほど強くありません。このことは大切です。

次に、大切なことはその不安感は自分自身がこれから状況に適応すれば、気にならなくなるということです。それまでの我慢です。

なおその不安に対しては、リラックス法を行えばよいのです。そうすれば、不安は減少します。そのリラックス法のマスターも、認知行動療法の大きな練習計画には含まれます。

認知行動療法の練習中の強い不安感に、自分自身でも対応できなくても安心してください。練習を続ければ、自然に解決します。

次にモデルによりさらに述べます。この女性は、家の中の家具に触れられません。
それは家具が、汚染されていると考えるからです。またこの女性には、パニック発作もありました。それは特に家具に触れようとすると、激しくなりました。

そして認知行動療法の練習中に、家具に触れて息苦しくなりました。
身体は震えました。この女性は、パニックになると思い込みました。
ここからの、協力者の役割は大切です。

協力者は、パニックにならないことを告げることは大切です。
また本人も、パニックには決してならないことを自覚するのです。
それにより、パニックは克服されました。

次は、「認知行動療法のキーワード」を述べます。「認知行動療法のキーワード」とは、認知行動療法の練習中に自分自身に対して言い聞かせる言葉です。

たとえば外出時の鍵の確認強迫の人であれば、「鍵はOK!」という言葉がキーワードになります。その言葉を手帳に書いておきます。

さらに、このブログの印刷した物も必要です。
その印刷物により練習ミスがあるか、常に確認してください。

次は、プラスの強化について述べます。
これは練習計画が実行できたら、「自分のしたいことができる」というものです。
ある女性は、洋服を買うことでした。ある子供は、ゲームをすることでした。

これは大切です。
神経症の認知行動療法では、自己強化と言われます。

次は、長期目標について述べます。正確には、達成目標です。

簡単に言えば、神経症の認知行動療法により改善したら何をしてみたいかということです。それを、はっきりとさせておくことは大切です。神経症の認知行動療法はとてもたいへんな練習です。それを行って行くには、目標が大切です。

次に、「強迫観念のとおり道」を述べます。
強迫観念は、こころの中をすどおりさせることこそが大切です。そうできれば、強迫観念は自然消滅します。

結局、強迫観念は「強迫観念のとおり道」を通せば、良いのです。神経症の強迫観念は、こころの中をすどおりさせることこそが大切ですそうすれば、強迫観念は本当は何でもないものであることに気付きます。

さらに強迫観念そのものの意味にも、動じなくなります。たとえば、電車の中で痴漢に間違えられると心配すること自体は、悪くないことに気付きます。これは大切です。

次は、練習効果の確認を述べます。これは神経症の認知行動療法自体が、正しく行われているかの確認です。

縁起恐怖症の人でお祈りを禁じられているのに、かくれてお祈りをする人もいます。
それにより、縁起を良くしたいのです。

練習の確認が特に必要なのは、確認恐怖の人です。確認恐怖の人は、鍵の確認を制限されます。そのために、記憶をたどって安心しようとします。
しかし、これもしてはいけません。

認知行動療法は、エキスポージャーと反応妨害を正しく行うことこそが大切です。
それぞれ20時間以上、行う必要はあります。

次に反応妨害についてさらに述べます。先ず反応妨害は、小さく行ってください。
最初は強迫行為に3分間ぐらい、抵抗してください。

それが終わったら、その練習をしていた場所をすぐ離れてください。
もし良かったら、散歩をしてください。

自分はその場を離れられるということを、学習するのです。
それは大切です。

やがてそれを5~10分間へ、延長すれば良いのです。
そうすれば、強迫行為は終息してきます。

反応妨害は、練習のタイミングも大切です。
たとえば確認行為の人は、外出の前に練習すれば効果的です。
外出の前に、確認をストップする練習をしてください。

そうすれば、外出に鍵を掛けることもスムーズになります。
練習の効果の確認にも、なります。

次は、認知行動療法のための機器の利用を述べます。
認知行動療法には、ビデオとテープレコーダーを利用します。
即ち、画面と音を機器により利用します。

それは神経症の人の不安の、非合理性を学習するためです。
ただし、ビデオとテープレコーダーでは利用目的は多少異なります。
だがビデオとテープレコーダーを利用して、その不安に直面することは同じです。

神経症の人の不安は、現実に起きる可能性の低い不安です。
ガスの火の消し忘れにより火事になり、家族がみな死ぬことはまずありません。
また4の数を思い出すと、自分や家族が死ぬこともまずありません。
それゆえにビデオとテープレコーダーを利用して、その可能性の低い不安に直面するのです。それにより、不安から抜け出せます。

認知行動療法では、ビデオを利用して不安に直面するのです。
たとえば交通事故を起こすかもしれないという強迫観念の人は、
交通事故のシーンのビデオを、繰り返し見るのです。
それにより、不安から抜け出せます。

犯罪を犯すかもしれないという人は、犯罪のビデオを繰り返し見ます。
それにより、強迫観念を解決します。

その心配をビデオにより、こころの中で飽和状態にさせます。
心配の食べ過ぎにより、心配を食べられなくなるのです。
その結果、強迫観念はなくなります。

次は、録音による方法を述べます。
特殊性の高い不安、これは神経症の人個人に関係する不安です。
その場合は、神経症の認知行動療法では録音による方法を用います。

ある女性は幼稚園の子供がいます。
その子供が、食中毒になるかもしれないと心配しました。
その解決に、神経症の認知行動療法の録音法を行いました。

それは先ず、紙に最悪の物語を書くのです。

たとえば、
「自分の子供は~~~で、~~~になって死んでしまった」という、最悪のストーリーを
書くのです。

その内容は悪ければ、悪いほど効果はあります。このことがポイントです。
それを録音します。その録音を一日に10~15分間、2回ぐらい聞くのです。
これが、録音法のやりかたです。

その録音を聞くことは、最初は困難です。
しかしやがて、その内容に圧倒されなくなります。
客観化されます。

最終的に客観化された時には、強迫観念から解放されています。
それは、その録音にあるような行為をするのは自分自身ではない誰かだと、思えるようになるからです。

次はモデルにより述べます。
ある男性は猫をだいていると、地面にたたきつけたくなります。
そこで、録音法を行いました。先ず、紙に最悪のストーリーを書きました。

【猫をだいていて、地面にたたきつけたくなり、人がとめてもそれをしてしまった。
猫は~~~になって死んでしまった。自分は動物愛護法により罰せられた。】

このように書きました。それを録音し、一日に30~45分聞きました。

最初は録音を聞くことは、苦しかったのです。
やがてその苦しみは、消えました。
苦しんでいるのは自分ではないと、ふと思えるようになりました。

神経症の認知行動療法では強迫観念には、次の方法も行います。

自分の心配を考え続ける、心配タイム法です。
心配なことを一日に2回、1回につき10~15分ぐらいの間、その気になることを考え続けるのです。ひたすら考えてください。

そうするとコップに水がいっぱいになれば、もう水は入らなくなるのと同様に、
もう心配なことは、気にならなくなります。

次は、子供に対する認知行動療法を述べます。

2017年5月19日 (金)

認知行動療法の本質 22

認知行動療法の本質について述べます。

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認知行動療法は症状の改善される人のとても多い、優れた方法です。
また自分で神経症を、治すことのできる方法です。

その方法は、症状ごとに異なります。
しかし、その本質は同じです。

認知行動療法の本質の一つは、「行動だけがコントロールできる」ということです。
この場合の行動とは、第三者が外から見ることのできる行為を言います。

不潔恐怖症の人が、必要以上に『手を洗う』ことは行動です。
認知行動療法では、人がコントロールできるのはその『手を洗う』という行為だけと考えます。逆に感情と思考は、コントロールできないと考えます。

認知行動療法では神経症の不潔恐怖症の人が、必要以上に『手を洗う』ことが行動です。そして、人がコントロールできるのはその『手を洗う』という行為だけと考えます。

逆に感情と思考は、コントロールできないと考えます。
しかし、これらは歪んだ認知から発生していると考えます。

そしてその歪んだ認知も、修正するのです。
この認知に対する修正も、大切です。

今は行動の修正の方向から、述べていきます。そのほうが、理解しやすいと思います。
次に、『手を洗う』ことを例に、さらに考えます。

神経症の不潔恐怖症の人が、自分の手が汚れていやだと思うことは感情です。
それに対する必要以上の心配は、思考によるものです。その結果、必要以上に手を洗うことは行動です。

結局、認知行動療法はこの行動の修正を目的とします。
そしてその行動のみが、コントロールできるのです。

感情と思考は、コントロールできません。
この事実は、多くの神経症の人を救います。

神経症の人は、感情と思考もコントロールしようとしがちだからです。
それこそが、悪循環の始まりでした。行動のみが、コントロールできるのです。

例えば認知行動療法では適切なタイミングで、具体的な行動目標をアドバイスします。
具体的には、「鍵の確認は3回まで」というものです。

そして、認知行動療法では感情や思考がどうであっても、「鍵の確認は3回まで」という行動ができれば、それだけで良いのです。

この「鍵の確認は3回まで」という行動ができれば、そのときには感情、思考を含む強迫観念は減少しています。

即ち、行動を減少させればすべてはOKだと考えます。
それが、神経症に対する認知行動療法の本質です。

ここには、認知行動療法では強迫行為は自分でやめられるという考えが根本にあります。確かに認知行動療法によって、強迫行為はコントロールできるようになります。その学習が、認知行動療法です。

極端な話、鍵の確認行為は鍵のそばに、猛犬がいればOKです。そうすれば、鍵の確認はもうできません。普通それほど極端なことをしなくても、強迫行為はコントロールできます。

ノイローゼの人が強迫行為をコントロールできないのは、他に理由があります。それは強迫行為を行なわないときの、不安感です。それと不快感です。これに負けて、しまうのです。

例えばガスの栓を確認する神経症の人は、ガスの栓を確認しないと不安感と不快感におそわれるのです。その結果、確認という強迫行為を行ってしまいます。言いかえれば、ガスの栓を確認しないと「気がすまない」のです。「気がすまない」ために、強迫行為を繰り返し、「気がすむ」ようにしようとするのです。

従って強迫行為を行うときに、こころの中で言いかえればだいぶ楽になります。
ガスの栓の確認する時に、こう言いかえてください。

「ガスの栓を確認しないと、気がすまない」→「本当はOK」

これだけでもかなり楽になります。
さらに強迫行為をコントロールできるようになると思考、感情、それにともなう強迫観念も減少します。大切なことは、行動を変えることです。これが原則です。

ただし強迫行為をストップした初期の段階では、一時的に強迫観念は増加します。
いままでは強迫行為は不安からの逃げ道であり、かつ強迫観念の逃げ道でした。その強迫行為をストップすれば、強迫観念は一時的には増加します。

認知行動療法を始めても、この初期の強迫観念の増加によって認知行動療法そのものをストップしてしまう人は現実に多いのです。とても残念なことです。皆さんは強い意志を持って認知行動療法を続けて、最後に神経症を自分自身で解決してください。

その初期の段階の強迫観念を通り抜ければ、強迫観念はコントロールできるようになります。ただしこの初期の不安感は、それほど強くありません。乗り越えられないものでは、ありません。

その初期の段階において、強迫行為をストップできればノイローゼは克服できます。このことは大切です。次はエキスポージャー(曝露法:恐怖や不安症状 の原因となる状況や刺激に、クライエントを段階的にさらすことで、不適応反応を消去する )における、不安について述べます。エキスポージャーを行うと、不安は強まります。

しかし多くの場合は、この初期の段階で強まった不安がピークです。それ以上、不安が高まることはありません。最初の不安は、それ以降の不安の程度を示しています。

特に大切なことは、最初の2、3回のエキスポージャーにおいて練習が成功した人は神経症が解決する可能性は高いという事実です。これは大きな事実です。
したがって、最初の2、3回は特に練習に力を入れてください。

次に、認知行動療法の成功のポイントについて述べます。

認知行動療法により、神経症を自分で解決して行くときに強迫行為をストップさせ、向き合うということは必要です。しかしこのことは、初期の段階では不安を増加させます。そのときに家族や友人の、協力は必要です。認知行動療法の成功のポイントは、その協力です。協力があれば苦しい状況も、乗り越えられます。

認知行動療法の成功のポイントは、その協力者です。
協力者がいないと、三日坊主で終わりやすいのです。これは事実です。

モデルにより述べます。
ある女子中学生は理科の授業で、生物の解剖を行いました。
そのときに理科の先生が、「手をよく洗うこと!」と言いました。

それから、この女子中学生の神経症とその強迫行為は始まりました。
自分では大丈夫と思っていても、手を洗うことをやめられません。

この女子中学生には汚染されていると思われるものに一定時間、触れるエキスポージャーを行いました。さらに手を洗うという強迫行為も、ストップする方法も行いました。

初めは、うまくいきませんでした。しかし家族の協力により、この二つのことを行いました。その結果、神経症を克服したのです。

この女子中学生は、私達のカウンセリングルームから遠いところに住んでいました。よって、私達はメールと電話によりアドバイスしました。そのアドバイスを本人と家族は家庭で行い、神経症を克服したのです。

神経症の症状は多くの場合、家庭でも起きます。
よって、家庭でも自己治療できるのです。

このことに関しては個人面接による認知行動療法でも、ほぼ同じです。
正確には、多少異なります。次に、家族の協力について述べます。

家族の協力は、一緒に家庭での練習につきそうことです。
そして、励ますことです。家族は、カウンセラーの代わりと考えてください。したがって家族を信頼してください。これは大切です。

しかし神経症の人の症状は、個人的な問題です。本当に信頼できる人しか協力者の役割ははたせません。これも事実です。

次は、認知行動療法の家庭での練習時間に関して述べます。先ず、結論から述べます。
認知行動療法の家庭での練習時間は、1~2時間ぐらいです。

神経症的な不安、恐怖に向き合う時間は1~2時間ぐらいが適切です。
このぐらいの時間、神経症的な不安、恐怖に向き合うとそれは減少していきます。

そして最も、減少率も高いのです。
よって、このぐらいの時間は練習してください。

いままでは、神経症の不安、恐怖から少し目をそらしました。
そして神経症の不安、恐怖に向き合うことなく強迫行為を行いました。
それを何回か行い、その場を逃れてきたのです。

そしてその結果、神経症を学習していったのです。
今度はその間違えた学習を解除します。その解除のための学習をするのです。

そのための1~2時間ぐらいの練習により、あなたは強迫行為に支配されなくなります。
新しい本当の、適応を学習します。

神経症克服のための内的な要因は、認知行動療法を継続する忍耐です。

「継続は力なり」です。
先ず、認知行動療法を30時間行ってください。

この30時間が、神経症克服のために必要な最低時間です。
その、自己治療には波があります。
ある日はとても、スムーズに進みます。
ただし、逆もあります。

その逆のときこそ、家族の協力は必要です。
認知行動療法が、スムーズに進まなくなったときに粘り強く努力するには、家族のはげましが必要です。それが、認知行動療法の成功のポイントです。

なお認知行動療法では、自己治療の目標の設定は大切です。
それは、認知行動療法はいままでの間違えた学習を正す方法だからです。

したがって、その正すべき間違えた学習を明白にしなければなりません。
さらに、その修正目標も可能なものでなければなりません。

しかし多くの人は、その治療目標がはっきりしていません。
ばくぜんとしています。
「きらくに生活したい」のような人が、多いのです。

認知行動療法は、より具体的な目標設定が必要です。
たとえば一日に強迫行為である鍵の確認を、半分以下にすることを目標にします。
そのほうが、自己治療のための計画も作成しやすいのです。

そして最後は、鍵の確認は1回にすることを目標にします。
これが認知行動療法の、最終目標になります。このように最終目標に、近づきます。

認知行動療法の最終目標に近づくためには、小さなステップを踏みます。
その一歩が、さらに前に進みます。
そして最後に、認知行動療法の最終目標は達成されます。

その認知行動療法の最終目標は、強迫観念や強迫行為に支配されないことです。
強迫観念や強迫行為に、巻き込まれないことです。

認知行動療法では、先ず長期目標を設定します。
そしてそれに、忍耐を持って進みます。

とても困難な道です。しかし、それは神経症克服のための道です。
勇気を持って前へ進みましょう!

その長期目標の設定には、原則があります。
原則に従って、長期目標を設定します。
先ず多くの場合、神経症の人は多くの症状があります。
これが、認知行動療法の長期目標の設定の第1ハードルです。

その第1ハードルは、「先ず、最も困っている症状に目標を設定する」ということです。これは大切です。第1ハードルは最も困っている症状ゆえに、神経症克服のためには最も適切です。経験的に言えば、その第1ハードルにあなたの神経症の原因と克服のエッセンスは凝集されていると言えます。

さらには多くの場合、最も困っている症状を中心にして他の症状も重なっています。
これが、認知行動療法の長期目標の設定の第1ハードルは、「先ず、最も困っている症状に目標を設定する」理由です。

例をあげてみます。
ある不潔恐怖症の人は、汚いものから逃げないように目標設定をしました。
この人は汚いものから逃げることが、中心となる症状だからです。

その結果、手を洗うことも自然に減りました。
したがって、この人のケースでは汚いものから逃げないようにすることによって、問題はすべて解決したのです。

このように認知行動療法は、「先ず、最も困っている症状に目標を設定する」ことから、スタートします。

そしてその「最も困っている症状」に対して、忍耐強くエキスポージャーと反応妨害を行ってください。そのときに急がないで、ゆっくり忍耐強く行うことが大切です。

次は第1ハードルの、「先ず、最も困っている症状に目標を設定する」ことについて具体的に述べます。

いまあなたの生活を、最も妨げている神経症の症状を解決することは大切です。
さらにその最も生活を妨げている症状を、解決するための努力をしていると自覚することも大切です。

あなたは実り豊かな生活へ向かって、進んでいるのです。
それも同時に、自覚してください。

繰り返しますが認知行動療法では、先ず最も困っている症状に目標を設定することが大切です。このことに関して、当カウンセリングルームにお問い合わせがありました。

それは、ほぼ同じぐらいの二つのことで困っている神経症の人からのお問い合わせです。それに関しては、次のようになります。

二つ以上お困りのことがあったら、先ず強迫行為の自己治療を行います。
困っていることの中で、強迫行為を優先的に自己治療することは大切です。

それは行動をコントロールすることは、比較的容易だからです。
しかし考えをコントロールすることは、難しいのです。

もし二つ以上のことがともに強迫行為の場合は洗浄強迫、確認強迫の順番で行ってください。これは自分自身で、自己治療が可能な順番です。このようなケースでは、自己治療が可能な順番で行います。

神経症の認知行動療法では先ず最も困っている症状に目標を設定し、次にその最も困っている症状を、認知行動療法が適応できるようにさらに具体的なものに変換する必要があります。そのステップを踏まないと、現実に認知行動療法を行うことは難しいのです。

次に、その方法を具体的に述べます。

神経症の認知行動療法では、先ず最も困っている症状に目標を設定し、次にその最も困っている症状を、認知行動療法が適応できるようにさらに具体的なものに変換します。確認行為の人を、モデルにします。

確認行為の人はガスの栓、家の鍵を必要以上に確認します。
先ずその確認行為を、困っている順番に紙に書いてください。

次に、その内容を以下のように変えます。
「ガスの栓の確認は、夜の一回だけにする」
「鍵の確認は、外出時に一回だけにする」このように、具体化します。そして、それを長期目標に積み上げていきます。

現実にカウンセリングを行っていると、次のような質問は多いのです。

「鍵は何回、確認するとよいですか?」
「掃除は、どれだけすればよいですか?」
この質問は、とても多いのです。

私はいつも、こう答えます。
「あなたが神経症になる前と、同じでよいのです。」

これが長期目標になります。
次は、「認知行動療法の実行方法」を述べます。

さらに述べます。

2017年5月16日 (火)

認知行動療法以外の神経症の解決法 21

認知行動療法以外の神経症の解決法について述べます。

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認知行動療法以外の神経症の治療法で、有力な方法は精神分析療法です。

精神分析療法では夢や、幼児期のこころの体験を扱います。
そして、その体験から神経症の解決をします。

従って、治療は長期間に及ぶことが多いです。
この精神分析療法は、神経症を自分自身で理解するにはとても役だちます。

しかし神経症の解決には、積極的なアプローチこそが必要です。
症状に対してできるだけ具体的にアプローチして、症状をコントロールできるようになることこそが必要です。そうしてこそ、神経症を解決できるのです。

そのための方法は、認知行動療法です。
現実に精神分析療法よりも、認知行動療法によって症状の改善される人は多いです。
ただし症状によっては、逆もあります。単純には言えません。

次は、認知行動療法の本質について述べます。

2017年4月14日 (金)

神経症、ノイローゼの自己解決法 20 認知行動療法による神経症の解決

認知行動療法による神経症の解決について述べます。

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認知行動療法による神経症の解決は、どのようなものでしょうか。

それは、最も妥当な回答は以下のものです。

「認知行動療法による神経症の解決は、症状の完全な消失はないと言えます。しかし、その症状によって仕事や勉強、家庭生活が妨げられることはありません。」

これが最も、認知行動療法による神経症の解決について妥当なものです。これは、認知行動療法により神経症が完全に解決はしないということです。しかし、神経症の症状によって現実生活は、もはや妨げられないのです。

したがって、認知行動療法により神経症を自分で解決した人は、とてもいきいきしています。さわやかです。

例えば不潔恐怖症の人は普通の人よりも、不潔であることを気にします。
確認行為の人は普通の人よりは、鍵を掛けたか心配です。

しかし、神経症の症状により生活は支配されません。
生活に対して、症状は妨げにならないのです。

また認知行動療法は成人のみを、対象としたものではありません。
認知行動療法は、小児や思春期の人にも有効性は高いです。しかし、多少は成人とは異なる面もあります。

認知行動療法に近い精神分析療法のアンナ・フロイトは、子供の治療に親の参加を重視しています。

このことに関しては、認知行動療法も同じです。
認知行動療法においても、子供の治療に親の参加は大切です。                                 その認知行動療法における子供の神経症の治療の、条件を述べます。

前述のように、認知行動療法では子供の治療に親は参加します。
したがって、親子関係が良好であることが最も大切です。

その良好な親子関係によってこそ、親の建設的な認知行動療法への参加があるのです。
現実に認知行動療法による子供の治療は、親の建設的な認知行動療法への参加に支えられてこそ、成功します。

当然ながら子供が認知行動療法を行うことに対する、親の毅然とした態度は必要です。しかしそれは深い愛情に満ちていて、かつそれによって子供をサポートしなければいけません。

また同時に、子供にも認知行動療法を成功させるための条件はあります。それは子供自身の、積極的な認知行動療法に対する参加です。そしてその積極的な認知行動療法に対する参加に支えられた、治療計画の理解とその実行です。これは、成人と変わりません。

現実に認知行動療法による子供の神経症の治癒率は、成人とほとんど変わりません。
正確には、やや成人よりも高いのです。しかし、認知行動療法そのものは成人とは多少異なるのです。

子供の神経症の認知行動療法は、子供にも理解しやすくしてあります。
さらには、子供の治療意欲も引き出すものです。

結局、野球の練習でもプロ野球と中学生では異なります。
それと同じです。

次に、認知行動療法と神経症の症状ごとの治療について述べます。

認知行動療法では、相談者の人の症状により方法を決定します。
その神経症の症状ごとに、治療方法は異なります。

最も効果があるのは不潔恐怖症の、洗浄強迫です。
またこの洗浄強迫に関しては、カウンセリングの中で最も認知行動療法が適しています。

この洗浄強迫に関しては、パートナーと自己治療を行う必要があります。
それは洗浄強迫に関する認知行動療法は、エキスポージャーと反応妨害をその柱とするからです。

とくに反応妨害では、パートナーが必要です。
よって洗浄強迫に関しては、パートナーと自己治療を行う必要があります。

認知行動療法による、神経症の確認行為の治療について述べます。

確認行為の自己治療は、少し難しいのです。
それは、確認行為を行うのは人の見ていないところであることが多いからです。

洗浄行為は、人の見ているところで行われます。
したがって、ストップが掛かりやすいのです。
しかし確認行為は、それがありません。

したがって、ストップが掛かりにくいのです。
しかし逆に言えば、確認行為は自分だけで自己治療可能とも言えます。

そして確認行為を行いたいという気持ちは残っても、認知行動療法によって生活は普通にできるまでには変化します。確認行為の人は認知行動療法によって確認行為を行いたいという気持ちは残っても、生活は普通にできるまでの改善は起きます。

迷信による縁起恐怖や、物をため込む収集強迫の人も、認知行動療法は有効です。
認知行動療法によって、生活は普通にできるまでには改善します。

また多少は強迫行為は残っても、強迫行為に支配はされません。

次に、強迫観念のみで強迫行為のない神経症について述べます。ただしこれは正確には、強迫行為が外から見られない神経症です。
心の中で、嫌なイメージに苦しむというものです。

そして認知行動療法で、強迫観念のみで強迫行為の見られない神経症を治すことは多少難しいです。それは強迫行為の見られない神経症は、認知行動療法においてエキスポージャーと反応妨害を用いるための、対象行動が外からは見られないからです。

認知行動療法は強迫行為を外から観察して、それによって自己治療アドバイスを行います。したがって、自己治療は難しいのです。しかし、いまは自己治療は可能になりました。

それは新しい方法が、確立されたからです。その新しい認知行動療法により神経症の解決は、前へ進みました。

新しい認知行動療法は、強迫観念の起きる状況に直面するのです。
こころの中に不快な観念が浮かぶ人は、その状況にすすんで直面します。

また現在では録音、録画技術の進歩によって新しい認知行動療法も開発されました。
その方法も用いられます。

さらに述べます。

2016年10月20日 (木)

神経症、ノイローゼを自分で改善する方法 19 神経症の自己治療法

神経症の自己治療法について述べます。

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神経症の自己治療法の全体像について述べます。

現在では、神経症は自己治療できます。
ここ30年程のあいだに、神経症の自己治療法は飛躍的に進歩しました。

それ以前は、神経症の治療法は確立されていました。
だが近年、神経症の自己治療法は著しく進歩しました。

その神経症には、落とし穴があります。
それは神経症の症状は、一時的に治療しなくても良くなることがあることです。

そのために、自己治療を含めて治療が遅れがちになるのです。
このことは、落とし穴です。

神経症の自己治療法は主に、「認知行動療法」により行われます。
「認知行動療法」は、認知と行動に直接アプローチする方法です。

正確には認知にアプローチする方法は、認知療法です。
同様に行動にアプローチする方法は、行動療法です。

この二つを一定のコンビネーションで行うものが、認知行動療法です。
よって認知行動療法にとって、このコンビネーションこそが大切です。

最終的に認知行動療法では、相談者の症状を改善する方法を具体的にアドバイスします。例として、不潔恐怖症の自己治療としての認知行動療法を述べます。

認知に対するアプローチは、不潔に対する間違えた認知の修正です。
行動に対すアプローチは、心身に対するリラックスの修得です。

このような認知と行動の修正により、不潔に対するコントロールを獲得して、神経症を自分で解決する方法が、認知行動療法です。

認知行動療法は認知と行動の修正により、不安に対するコントロールを獲得して、神経症を自分で解決する方法です。

認知行動療法では初めは、小さな目標を設定します。その目標から、ステップを踏んで大きな目標へ進みます。認知行動療法は小さな成功体験をステップにして、大きな成功体験へ進めるカウンセリングです。

次に認知行動療法を、歴史的に述べたいと思います。
1950年代に、恐怖症に対して認知行動療法は行われました。
そのときにこの方法は、とても効果が出ました。

やがて1960年代には、恐怖症以外にも応用されるようになりました。
それはイギリスにおいてです。その方法は、現在でも強迫行為に対する基本的な方法として受け継がれています。

以上の方法は、現在の神経症の自己治療法の二本の柱になっています。
その二本の柱は「エキスポージャー」と「反応妨害」です。

「エキスポージャー」とは、恐れている状況に直面する方法です。
即ち神経症の人は、何か恐れている状況があります。それに直面する方法です。

「反応妨害」とは、主に「エキスポージャー」により直面した状況で、強迫行為を行うことをやめることです。

これが「エキスポージャー」と「反応妨害」の初歩的な説明です。
次に「エキスポージャー」と「反応妨害」について具体的に述べます。

いまインフルエンザウィルスを、心配する人は多いです。
その人たちの中にはインフルエンザウィルスを恐れて、必要以上に部屋を消毒したりします。その結果、必要以上に行動は制限されていますその人たちに対する、「エキスポージャー」と「反応妨害」について具体的に述べます。

「エキスポージャー」としてはインフルエンザウィルスがついていると思い込んでいるものに、接触します。

「反応妨害」はそのあとで、できるだけ手を洗わないようにします。

ただしこれは、歴史的に初期の段階の「エキスポージャー」と「反応妨害」です。
現在では、その方法は改良されています。

次に、異なる例をあげ述べます。

例えば鍵の確認強迫の人に対しての「エキスポージャー」としては、次から次へ違う部屋の鍵をかけてもらいます。

「反応妨害」はそのあとで、確認をしないようにします。これが「エキスポージャー」と「反応妨害」に、なります。

次に神経症に対する、「エキスポージャー」と「反応妨害」の原則を述べます。、「エキスポージャー」と「反応妨害」の原則「は四つあります。

「エキスポージャー」に関しては、二つあります。
「反応妨害」の原則は一つです。「エキスポージャー」と「反応妨害」の、両方に関するものは一つです。

先ず「エキスポージャー」の原則を述べます。「エキスポージャー」の原則は、二つあります。

先ず「神経症のために恐れていること、その状況に直面する」ことです。神経症の人は必要以上に不安を感じるがゆえに、不安になりそうな状況を避けます。
しかしそれを避けないということです。

次の「エキスポージャー」の原則の一つは、「神経症のために恐れていること、状況に直面する」ことです。

神経症の人は必要以上に不安を感じるがゆえに、不安になりそうな状況を避けます。
しかしそれを避けないということです。もう一つの「エキスポージャー」の原則は、このことを前に進めたものです。

それは「神経症のために恐れていること、不安になりそうな状況を避けないだけではなく、自分から直面する」ことです。

これが神経症に対する、「エキスポージャー」の、二つの原則です。
次に反応妨害の原則を述べます。

神経症の人は「エキスポージャー」によって、不安に直面すると緊張状態に陥ります。それを弱めようとして、強迫行為を行います。

「反応妨害」とは、このような強迫行為をしないということです。
強迫行為に対する反応を、妨害するのです。

このような「エキスポージャー」と「反応妨害」が、神経症の自己治療の二つの原則です。この「エキスポージャー」と「反応妨害」は、ペアーです。

先ず「エキスポージャー」によって、神経症の不安に直面します。その結果、不安が発生しますから。その不安を弱めるための行為を、「反応妨害」するのです。

このように「エキスポージャー」と「反応妨害」は、ペアーで行われます。
次は、歴史的に述べたいと思います。

認知行動療法は、広い意味ではフランスのジャネにより始められました。普通、ジャネは神経症の精神分析療法に関係の深い人物と考えられています。
しかし、認知行動療法にも関係の深い学者です。

ジャネの精神分析療法に近い考え方では、「見るだけで治る夢」は大切です。
このことに関しては、フロイド以上に評価されるべき価値はあると思います。

ジャネは自分の相談者を、認知行動療法で治療していました。現実にエキスポージャーを、行っていました。またその名前も、用いていました。

例えば、行うことが困難な相談者には以下のようにしました。
それは相談者の行うべき行動を、できる範囲に分解しました。
そしてステップを踏んで、目的に接近させました。

このようにジャネはエキスポージャーを、行っていました。そうやって相談者をサポートして、神経症の自己解決へ進めました。

いままで述べてきたように、ジャネは神経症に対する認知行動療法を100年ほど前に行っていました。しかし歴史的には、ジャネの認知行動療法はここでストップします。

それはフロイドの精神分析療法が、主流になるからです。
そのフロイドの精神分析療法は神経症の原因を捜し出し、修正するものでした。

ジャネの認知行動から、そちらに重心は移ってしまいました。
そしてそれはイギリスのメイヤーによる、再発見まで続きました。

次は、認知行動療法の中心概念である「慣れ」について述べます。

例えば地下鉄に乗ると、「ガー」と音がします。
最初はその音が気になります。しかし、やがて気にならなくなります。
これが、「慣れ」です。

認知行動療法はこの「慣れ」を、応用した方法ともいえます。
即ち神経症の症状は、不安な状況に「慣れ」ていないから起きると考えます。

地下鉄に乗ることに「慣れ」ていないから、音が気になるのです。
それを克服するには、地下鉄の音に「慣れ」ればよいのです。
認知行動療法、特に行動療法はこの「慣れ」を、応用した方法です。

神経症の人の症状は、不安な状況に「慣れ」ていないから起きると考えます。このことは、神経症の症状のコントロールを獲得するうえでとても大切なことです。

そして認知行動療法はこの神経症の人の症状を「慣れ」により克服するために、エキスポージャーと反応妨害を用います。その方法の有効性は、現実に確認されています。

現実に認知行動療法は、神経症の人の8割に有効です。
ただし2割の人は、その症状に圧倒されて認知行動療法は中止されてしまいます。

その残りの8割の人は、神経症の症状のコントロールを獲得しています。
ただし完全に症状を克服できるほどのコントロールを獲得できるのは、その8割です。
一定以上に症状を克服できる人は、2割です。

すなわち認知行動療法により完全によくなる人は、64%です。
一定以上よくなる人は、16%です。
結論として認知行動療法は、80%の有効性があります。

初期の段階では、入院をしている人だけに認知行動療法は行われました。次に、通院の人に行われました。それにより、通院の人にも効果は確認されています。

現在では、インターネットにより行われ大きな効果をあげています。
このブログも、その一部です。副作用もありません。

その効果は持続します。
10年ほどたった追跡調査でも、効果は持続しています。
また他の症状が、出ることもありません。

ただし一部には、補助セッションの必要な人もいます。
しかし、その人たちも効果は持続しています。

このように認知行動療法の神経症に対する治療効果は持続し、他の症状が出ることもありません。このことは、精神分析学派の人たちにっとては意外な事実です。精神分析学の立場からは、ある特定の症状に対する治療は他の症状を誘発すると考えるからです。

しかし、認知行動療法は現実にそのようなことはありません。
ただし、認知行動療法を実施することが困難な人はいます。

それは二つのグループです。強固な強迫観念の人たちと、抑うつ感のある人たちです。
強固な強迫観念の人たちは、症状のコントロールを獲得することができにくいのです。
それは強固な強迫観念ゆえに、コントロールがおよばないからです。

抑うつ感のある人たちは、症状のコントロールを獲得する気力が出ません。
よって、症状のコントロールを獲得することは難しいのです。

次に、強固な強迫観念について述べます。

強固な強迫観念を持つ神経症の人たちは、認知行動療法による症状のコントロールを獲得することはできにくいのです。

その強固な強迫観念とは強迫観念を、現実にあると強く確信しているものです。
また強固な強迫観念の人たちは、そこから自分自身の強迫行為に対しても強迫行為は必要であると確信しています。この人たちは、認知行動療法による効果はでにくい人たちです。

次は、この逆の認知行動療法による効果の高い強迫観念について述べます。認知行動療法による効果の高い強迫観念の人も、強迫観念とその行為に拘束されています。しかし神経症の強固な強迫観念の人とは、以下のことで異なります。

それは強迫的な不安が弱まったときは、強迫観念を客観的にみることができることです。
客観視できます。

正確には、認知行動療法による効果の高い強迫観念の人は本当は自分自身の強迫観念を信じていない人です。モデルにより、詳細に述べます。

ある神経症の男子大学生は、細菌を恐れていました。
そしてそのために、ものに触れられません。

その触れたものから、細菌に感染すると考えたからです。だが本人もそのようなことで、感染しないことはわかっていました。それでも電車に乗ると、吊り革には触れることはできません。座席にも座れません。

吊り革や座席に、細菌がついているかもしれないと心配だからです。
そんなことはないとわかりながら、わからないのです。

このように神経症の人は、「わかりながら、わからない」ことがその特徴です。
安全であるということが、ぐらぐらしています。確信が持てないのです。

しかしなかには、認知行動療法の適応にならない神経症もあります。
それをモデルにより述べます。

ある大学生は太陽の光が、怖くなりました。
それは、オゾン層の破壊により太陽光線に当たると皮膚癌になる可能性が高まったと知ったからです。

初めは電車は地下鉄しか、利用しませんでした。
最後は、家から出なくなりました。

家の中は閉め切って真っ暗です。
ここまで強い強迫観念は、認知行動療法の適応になりません。

認知行動療法の適応にならない神経症には、重い抑うつ感をともなう神経症もあります。誰しも神経症になれば、生活はスムーズには進みません。

その結果、抑うつ感を持ちます。
しかしながら、一定以上の抑うつ感を持つ人もいます。

その人は、認知行動療法の適応になりにくいのです。
その理由は一定以上の抑うつ感によって、認知行動療法を行うだけのエネルギーがないためです。認知行動療法を、実施するための気力が出ません。

あともう一つ理由があります。
それは一定以上の抑うつ感を持つ神経症の人は、神経症のメカニズムが通常のメカニズムとは異なるためです。

その結果、一定以上の抑うつ感を持つ神経症の人は、認知行動療法の適応になりにくいのです。それをモデルにより述べます。ある女性です。その人の強迫観念は、4という数字です。

テレビに4番目に出てくる人を、恐れます。
同様にラジオも、4番目に出てくる人を恐れます。このような神経症の人でした。

この人は自分の母親の死をきっかけに、このような神経症になりました。
そのときに抑うつ感を持ちました。

初めは家族の名前をすべて、紙に書いておくことから神経症は始まりました。
紙に書かないと、その人が死んでしまうと思ったのです。この女性は、抑うつ感+強迫観念 の人でした。

このような場合は、先ず抑うつ感を治してから認知行動療法を行います。
この女性も、抑うつ感を治してから認知行動療法を行い、強迫観念から解放されました。

認知行動療法に必要な期間を述べます。
神経症に苦しむ人にとって、認知行動療法に必要な期間は気がかりなことです。

誰でも、はやく治したいものです。
ただしそれは二つの要素により、決定します。

一つは認知行動療法をその人がマスターするのに、どれぐらいの期間が必要かということです。水泳でも、すぐ泳げるようになる人もいます。逆に、長い練習期間が必要な人もいます。同様に、認知行動療法もマスターするのには、個人差があります。

もう一つの要素は、その人の神経症の程度です。
神経症の重い人も、軽い人もいます。

やはり、重い神経症のほうが長い期間が必要です。

現実の認知行動療法による自己治療期間の過去のデーターからは、平均して6ヶ月の期間かかることが分かります。ただし最終的には、自己治療に対する決意の強さが決定的な要素になっています。そしてこのことは認知行動療法を自分だけで行う場合も、カウンセラーの指導により行う場合も同じです。

ただしカウンセラーの指導により行うほうが、途中での自己治療の放棄は少ないです。次に、認知行動療法による神経症の解決について述べます。

さらに述べます。

2016年10月10日 (月)

神経症、ノイローゼを自分で改善する方法 18 神経症と関連性のある障害

神経症と関連性のある障害について述べます。

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神経症の研究の進歩により、神経症と関連性のある障害もあきらかになってきました。

それは抜毛症です。
抜毛症の人は自分の頭髪を、自分で抜きます。

そして頭はツルツルになってしまいます。
それでもさらに、眉毛まで抜く人もいます。

それは、緊張感を弱めるためです。
そのために、頭髪は薄くなります。

抜毛症の人は、とても多いのです。

それは以前は、多くの人は抜毛症は癖と考えられていたからです。
そのために抜毛症は、治すべきものではありませんでした。

しかし現在では直すべきものであり、直すこともできます。
このことは大切です。

次に抜毛症以外の、神経症と関連性のある障害について述べます
例えば自分が死にかかわるような病気に、かかっていると確信している人もいます。
特に癌にかかっていることを、恐れる人は多いのです。

その人たちは、検査を必要以上に繰り返します。
しかしいつも、安心できません。

この人たちと、神経症の人たちとは微妙に異なります。
それはその人たちは、自分が死にかかわるような病気であると確信していることです。
それに対して神経症の人は、そのような病気かもしれないと心配していることです。
ただしこの二つは、厳密には区別しにくいのです。

神経症と関連性のある障害の人で、美容整形を繰り返す人もいます。

その人たちは、自分の身体に対して違和感を持っています。
例えば自分の指は長すぎるとか、逆に短すぎるというものです。

このような人には、身体醜形障害が当てはめられることがあります。
現実に必要以上の美容整形を繰り返す人には、その可能性はありえます。
ただし、厳密にその判断は困難です。

次に、他の神経症と関連性のある障害について述べます。
それは皮膚をつつくというものです。

皮膚をつついてイボになる人もいます。
またはかさぶたを作る人もいます。

これは抜毛の人に、類似しています。
緊張感を弱めるために行うことは、一致しています。

次から、神経症の自己治療法について述べます。

2016年9月29日 (木)

神経症、ノイローゼを自分で改善する方法 17 神経症と間違われやすい強迫的過食、薬物乱用

神経症と間違われやすい強迫的過食、薬物乱用について述べます。

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強迫的過食、薬物乱用は確かに強迫的な行為です。
その人たちは過食や薬物乱用を、やめたくてもやめられません。

しかしながら、神経症とは異なります。
それは過食、薬物乱用は快感をもたらすからです。

その点は、神経症の人とは決定的に異なります。
神経症の人の強迫的な行動は、ただ苦痛なのです。
しかしながら過食、薬物乱用は快感をもたらします。

この点が神経症の人と過食、薬物乱用の人との違いです。
あともう一点、神経症の人と過食、薬物乱用の人には違いがあります。

それは過食、薬物乱用の人、特に薬物乱用の人は「自己破壊的な衝動に支配」されているということです。神経症の人は、「自己破壊的な衝動に支配」されていません。

次は、神経症と関連性のある障害について述べます。

2016年9月12日 (月)

神経症、ノイローゼを自分で改善する方法 16 強迫性人格障害の人と神経症の人の違い

強迫性人格障害の人と、神経症の人の違いについて述べます。

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強迫性人格障害の人と、神経症の人の違いを述べます。
先ず強迫性人格障害の人に、重心を置いて述べます。

強迫性人格障害の人は、いい意味で時間に正確で几帳面です。
このことは、とても良いことです。

しかしなにごとも、程度問題です。
強迫性人格障害の人は、このことによって生活がスムーズに進みません。

このことは神経症の人も、思い当たるところです。
しかし、神経症の人の几帳面さは人格として固定化されていません。
強迫性人格障害の人と、神経症の人の違いはここにあります。

さらに強迫性人格障害の人は、必要以上の心配のために前へ進めません。
ある学生は、レポートが書けません。

それは、本当に文字の細かい使い方に苦慮して止まってしまうからです。
このように、強迫性人格障害の人は前へは進めません。

次は強迫性人格障害の人の、8種類の特徴を述べます。

その第一番目の特徴を述べます。

強迫性人格障害の人の、第一番目の特徴は「細かいことや規則にこだわる」です。
これは例えば10円と書くときに、10.0円と書かなければいけないと考えることです。

厳密には10.0円です。
強迫性人格障害の人は、このような細かいことに必要以上にこだわります。

強迫性人格障害の人の、第二番目の特徴は「完璧主義」です。

これは例え仕事や勉強の日程をたてるときに、完璧でなければいけないと考えることです。そしてそのことにより、日程をたてることもできなくなってしまいます。
完璧でなければならないことに、拘束されてしまいます。

強迫性人格障害の人の、第三番目の特徴は「のめりこみ」です。
「のめりこみ」とは、自分自身で何かにのめりこんでしまうことです。特に仕事です。仕事に対する必要以上ののめりこみは、強迫性人格障害の特徴です。

第四番目の特徴は「過度の良心」です。

これは道徳的なことや、倫理的なことに対して必要以上に心配する態度です。
この態度は、自分自身に対して自己拘束的に働き身動きできなくしてしまいます。
強迫性人格障害の人は、「過度の良心」に苦しんでいます。

第五番目の特徴は「過度のため込み」です。
この「過度のため込み」とは、ものを捨てられない事です。普通、我々は自分で必要のなくなったものは捨てます。

しかし、強迫性人格障害の人は捨てないで、ため込んでしまいます。
その結果、本当に必要なものも見つからなくなってしまいます。
このような迷路に強迫性人格障害の人は、入り込んでしまいます。

第六番目の特徴は「支配」です。
「支配」とは、自分のために何でも動かそうとすることです。即ち自分の家族や友人に、自分の指示に従うように強制することです。

第七番目の特徴は「しまりや」です。
これはいわゆる、けちです。強迫性人格障害の人は、ものをため込んで出そうとはしないのです。

第八番目の特徴は「かたくな」です。

「かたくな」とは、融通のきかないことです。
そしてそれは、ものごとをきまりっきたやり方に押し込んでしまいます。

次に、強迫性人格障害と神経症の違いの特徴全体を考えたいと思います。

いままでの強迫性人格障害の人の特徴を振り返って、誰でも思い当たることはあります。
そこで強迫性人格障害ということを、さらに厳密に考えてみます。

強迫性人格障害を厳密に当てはめるには、いままでの強迫性人格障害の人の特徴の中の半分以上の四種類以上が当てはまることが必要です。
さらには、生活上の困難を引き起こしていることもその特徴です。

大切なことは神経症の人には必要以上の確認行為や洗浄行為があり、強迫性人格障害にはないのです。このことが大切です。

次に神経症と間違われやすい強迫的過食、薬物乱用について述べます。

さらに述べます。

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